カササギと「ちは」札(2)

ここでもう一度、新と太一それぞれの「ちは」札について考察してみよう。


新の「ちは」札と太一の「ちは」札



まずは新の「ちは」札について。


 対戦相手 備考 「ちは」札勝敗 
2巻6首  千早 千早の取り敵陣 不明
 9巻48首 名人(イメージ) 名人の取り自陣 不明
 21巻110首 村尾 村尾の取り敵陣 勝
 23巻119首 原田 自陣に残る自陣 負
 26巻134首 太一 送られて自陣に残る敵陣 勝
 33巻170首 詩暢 詩暢の取り 敵陣 勝


データが少ないので何とも言えないが、自陣に「ちは」札があると負ける可能性が高い
自陣にあるとどうしても守りの方に意識が向いてしまうのかもしれない。
しかも新は一度も「ちは」札を取ることができていない
「ちは」札を送って攻める姿勢があれば、勝負に勝ち、尚且つ「ちは」札も取れるかもしれない。

対して、太一についてもう一度見てみよう。


 対戦相手備考「ちは」札勝敗
 1巻1首 新・千早 千早の取り自陣
 4巻18首 ヒョロ 敵陣に残る敵陣
 11巻60首 ヒョロ 不明不明
 14巻74首 七瀬 不明不明
 17巻89首 理音 太一の取り敵陣
 21巻109首 ポカ作送ってポカ作の取り 自陣
 25巻133首 新(イメージ)- 自陣-
 26巻134首 新 送って敵陣に残る 自陣
 184首 須藤 送って捨てる 自陣 -


注目すべきは勝敗だ。
「ちは」札が出るときの勝率はすこぶるよかった。なんと全勝だ。
しかし自陣に「ちは」札があるときから連敗しだした
一生懸命に送って攻めようとしているが、勝つことが出来ない。
明らかに今の「ちは」札は太一の足を引っ張っている。
勝ちたいのなら狙うべきではない。

新は「攻めがるた対策が必要」と指摘された。(34巻176首)
太一は「ちは」札を狙わないことが必要と指摘された。(184首)
二人がより強くなるためには、新は「ちは」札を攻める力太一はそれを捨てる覚悟を身に付けることが重要なのかと思う。


アルタイルとポラリス



対照的に描かれる新と太一。

ベガ(織姫)とデネブ(カササギ)を軸にしてこの三角形を反転させる。
するとアルタイル(牽牛)と線対称の位置からほど近いところにポラリス(北極星)を見つけることができる。


seiza5.jpg


北極星の神格化した名前はなんと「太一」というらしい。(詳しくはウィキペディアを参照)

対極をなすアルタイルとポラリス。牽牛と北極星。新と太一。
太一がカササギとしての役目を終えたとき、ようやく太一が「太一」というポラリスとして輝きだすのかもしれない。


最後のカササギ



ちなみに補足。
これ以上は妄想の域になるのでご了承いただきたい。

新と千早はあまりにも常人離れしたかるたバカなので、新が東京に行ってからも恋が進展する気がしない。
告白の返事は気になるだろうが、それよりも一緒にカルタが出来ることが楽しすぎて仕方ないだろう。
出会ってカルタ、デートもカルタ、話の内容も常にカルタ。四六時中カルタカルタカルタばーっかり。
カルタに始まりカルタに終わると言っていた肉まん君は言い得て妙。
カルタさえあれば幸せなのだ…想像以上のかるたバカなのでww
カルタで満足してしまい、恋が二の次となる可能性が非常に高い。かるたバカだし(三回目)。

そこでわたしが妄想しているのが最後のカササギの登場である。
かなちゃんと菫ちゃん、彼女たちは新の告白の現場の当事者だ。
告白の返事を気にしているのは、何も読者だけではない。
かなちゃんたちだって当然気にしているに決まっている。
千早が一年以上も告白の返事を伸ばしているなんて、読者でさえ呆れるくらいだ。
彼女たちだったら、呆れるというより激怒するだろう。

千早に喝を入れ告白の返事にハッパを懸けるのは、実はこの二人ではないかと思っている。
posted by とかさま at 00:10考察

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