ちはやふるとカササギ(1)

チームちはやふるを形作る上で欠かせない、かささぎの変化について。


チームちはやふるとカササギの関係



ちはやふるという作品における「かささぎ」は、チームちはやふるの三角関係を維持するために欠かせない存在であり、列車の連結部分のように他二人の鎖となるべきチームの中心人物でもある。またカルタの世界に置き換えればカササギは札を読み上げる読手となり、読手がいなければ取り手の二人は札を取り合うことができない。ここでの「札を取る」というのは、単に試合をするという形式的なものではなく、「札を取り合ってお互いの存在を確かめ合う」という意識的な繋がりのことをいう。

カササギがいなければ取り手同士はただの対戦相手であり、仲間になることはない。カササギという読手ががいて初めて、チームちはやふるという三人の仲間の繋がりは完成する。

チームちはやふるの三人の関係は、夏の大三角形に由来する。

千早=ベガ(織姫)
太一=ポラリス(カササギ)
新=アルタイル(彦星)


また太一には「北極星」という意味合いも含まれる。

37巻から40巻までの間に、三人の関係性の変化が漫画の中で示唆されている部分があるので、これから順に述べていきたいと思う。

1.太一のカササギ

37巻197首、太一の登場シーンは、太一が千早と新に挟まれた構図で描かれており、彼がカササギであることを表していると思う。


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2.太一が北極星へ

39巻202首にて、北極星が太一の背中に浮かぶ。これにより太一はポラリスから北極星へと移る。チームの中心であるポラリスの不在により、一時的に三角形の鎖は切れ、チームちはやふるの消滅が起こる。


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3.太一と千早

太一がちは札と千早の一番札「ふくからに」を取ることにより、太一と千早に再び結びが生まれる。


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4.千早と新

千早は39巻200首にて、新を表す札「わたのはらや」を取ることに成功し、新は40巻205首にて千早の一番札「ふくからに」を取る。これで千早と新の間にも結びが生まれる。


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5.新と太一

新と太一に友情が芽生える。これで、新しい三角関係の完成となる。


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千早がカササギへ



上の図を見ていただいて分かるように、現在のカササギは千早となっている

千早がカササギであり読手であるというのはいまいちピンと来ないかもしれないけれど、34巻に千早が須藤さんの読手の練習についていくというちょっと不思議なエピソードがあるわけで、千早が読手を担当していても何らおかしくはない。というか千早は元々はチームちはやふるの中心にいたのだから、ようやくこれで本来の姿に戻ったともいえる。


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38巻194首の一場面。真ん中にいる千早は、これからは彼女がカササギの役割を担うことを示していると思う。1で述べた太一のカササギの図と対比させて描かれている。

ちなみに40巻208首で新の記憶から太一が薄れていくようなシーンがあるけれども、これは新が太一を忘れてしまうとか、太一がストーリーから消えるとかいうわけではない。カササギが太一から千早になったため、太一を介さなくても新と千早は直接繋がっていますよというメッセージだと思う。(今まで新がチームちはやふるや千早を思い出すときは、太一を挟むシーンが多かったので。)


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カササギについてググってみると、いろいろと興味深い話が出てきたので、次回はカササギについてもう少し掘り下げてまとめたいと思います。次週アップの予定です。
posted by とかさま at 00:00考察